「ねぇ真希!!何があったの??」

「え、えっとぉ~!」


放課後、望は迷いなく真希に問いかけた。


「わ、私ね?付き合うことになったんだ・・・その・・・・・・彼・・・と」


真希は顔が赤くなる。

だって、人にこんなこと言うの初めてなんだもん!!


「え!!もしかしてあの彼と!!?ホントォ!!よかったねぇ!!まさか真希があたしより先に付き合っちゃうなんて思わなかったなぁー」

「な、なにそれ!!どういう意味ぃ!?」

「だってさ、真希恋なんかしないとか言ってたからさー」


あ、そういえば。


「で!!?その人の名前は!!?」

「え、えっと。上田瑛」


望は沈黙。

え?何何?


「ぇえええええーーーーー!!あの上田瑛!!」

「あの?」

「そう!上田瑛!!この学校で有名だよ!学校一チョォーイケメンくんって噂だけど、見かけたことないんだよねー」


そっか、だからかっこよかったんだ。

でも、あのとき瑛は眼鏡かけていたなぁ。


「真希」

「あぁ!瑛!!」


ニッコリと笑っている。

瑛が来た!!


「わぁ!!本物!!!?」

「瑛!どうしてここに?」

「ん?真希を迎えに来た♪」


付き合ったら行き帰りも一緒に行くの!!?

元カレとは一度もそんなことしてなかった。

いや、されなかった。