「じゃ、またあとでね?」

「うん。またね」


真希は教室に帰っていく瑛を見送った。

そう!上田真希!今日初めて本気の恋をした。

初めて好きな人とキスをした。


自分の教室に帰るときも

心臓がドキドキしてて

周りの人に聞こえてしまうのだろう

ってぐらいすごくドキドキしてる。


「あ、真希!!おっそいーー!!どんだけパン売り場にいたの!!?昼休憩終わったよ!!?」

「あ、うん。ごめんね?」

「んー?真希顔がやけに赤いね~~?」

「ぇっ!!嘘っ嘘!!?」


やばっ!顔に出ていた!!?


「あぁーやっぱりぃ?もしかしてさ~~・・・」

「しぃ~~~!ここでは言わないで!!」


はいはい♪と言って席に座った。



やばい、授業に集中できない。

どうしても意識しちゃう。

だって、初めてだったから・・・。

うぅ~、と真希は困った顔をする。

と、とにかく集中集中~・・・。

しかし、どうしても手が動かない。

ダメェ~~、やっぱり意識しちゃう~~。

結局その授業は集中できず終わった。