一瞬、時間が止まった感じがした。


「あなたのことが好き」


瑛は手を口に持ってきて、


「・・・マジ・・・?」


とつぶやいた。


「俺絶対、振られると思ったのになぁー」


アハハと笑う。

あなたは恋をしないといった私に人生を変えた。

あの間違い電話がなかったら私は一生恋しなかったかもしれない。

あなたは私に恋を教えてくれた

私の初恋の人。


瑛は真希を優しく抱き寄せた。

ぇ、ぇ、ぇっ!

すごく・・・ドキドキする。

好きな人に、こうして抱き寄せられると

こんなにもドキドキするんだ。


「付き合ってくれるか?」


真希は迷うことなく、


「うん」


私は、今とても幸せでした。

好きな人とこうして一緒になれて。


「やっと、想いが叶った」

「私なんかでよかったの?」

「おまえじゃなきゃダメなの」


真希は笑った。

瑛は真希に顔を近づけた。

真希はきょとんとしている。


「あ、もしかしてキスもまだ?」

「う、うん。けど瑛ならいいよ」


瑛は手で真希の顔を近づけ

優しいキスをした。

これが、私のファーストキス。