恋は永遠に

「えぇ!!やっぱホントなの!!?だって私告白だって高1のとき1回だけ告られたことがあるけど。でももう別れちゃったけど!!」


あぁぁぁあ!!何言ってるんだ私!!!

彼はキョトンとしてる。


「ぶはぁっ!!真希ってもしかして恋愛にはオクテ?」

「お、オクテって言うか、恋がわかんないんだ」

「わかんない?」

「うん。さっき、高1のとき告られたことがあるって言ったじゃん?私その人のこと全然好きじゃなかったんだ。けど、なんか初めて告白されたからその勢いで付き合っちゃったんだけど、付き合ってみると告白される前と変わらなかった。すれ違っても彼は目を合わせることだってなかった。だから付き合うって、わかんなくなっちゃった。こんな思いするならもう恋なんてしないって思った」


そう、付き合ったって何も変わらなかった。

付き合うって言葉に惹かれているだけ。

実際、その関係はまったく変わらないって知ってしまった。

いや、ホントは私の勘違いかもしれない。

けど、またあんな体験したくないって言い訳にして、恋することから逃げてるだけかもしれない。


「けどさ、好きって気持ちは正直だよな?」


何を言っているの??


「もう高2だぜ?誰だってさ、好きな人ぐらいいる年だろ?」

「それはそうかもしれないけど」

「俺だって付き合ったこと一度もねぇよ。けど、好きな人はいる。好きで好きで好きなんだけど想いが伝えられない。すぐ近くにいるはずなのに、遠い」


伝えたくても伝えれない想い。


「けど、簡単に言えばフラれられるのが怖いだけかな?大好きな人に告白して、フラれたら立ち直るのに時間がかかりそうだし」


そうだよ、告白するにはかなりの勇気がいる。

私に告白してきた男も、きっとそうだったはず。


「恋って、大変なんだね」

「大変だ。恋も、勉強と同じかな?」

「勉強と同じ…かぁ」