恋は永遠に

「えー!真希ちゃんに男いたんだ~!ショック~~・・・」


男はしぶしぶ真希から離れていく。

た、助かった!!


「あ、ありがとう・・・」

「ん?あぁ、別に」


――あれ?どこかで聞いた声だ。


「あと、えっと。嘘でも人の女なんか言っちまって、悪かった」

「いえ、助けてもらったんですから・・・」


彼はニコッとしてそのまま去った。

真希はボーっと彼を見つめる。

そういえば彼、同じ制服だった気が・・・。


「真希ぃ!お待たせ!!って、どしたの??」


望が真希の顔を覗き込んでもまったく気づかない。

「真希!!」

「へ!?あ?何?」

「お・待・た・せ!!」

「あ、うん。行こっか」


真希はそのまま帰ろうとした。


「ねぇねぇ真希ぃー、さっきの彼だれぇ?」

「ぇ!!見ていたの!!?」

「もち☆この学校の生徒だよね?だったらきっとまた会えるよ♪」

「いや、別に会わなくても!!」


また会える、か。

せめて名前聞いておけばよかったな。

それにしても、聞き覚えがある声。

誰だろう・・・。