恋は永遠に

「3年A組、浅原百合」

「はい!」


ついに卒業式が始まった。

私のクラスの1番最初の人が呼ばれて返事をする。


「上田真希」

「はい」


自分の名前を呼ばれ書証を貰う。

次にBクラスの人が呼ばれていった。

そして、次にあの人が・・・



「上田瑛」

「はい」


瑛が呼ばれた。

その後ろ姿を目で追ってしまう。



初めての恋。

それが彼だったんだから。

二人の思い出の屋上。

あそこで初めて恋して

告白されて

初めてキスした。

あそこにはいっぱいお世話になった。

屋上がなかったら私たちは出会わなかったかもしれないんだから。

一生消えない思い出…。