「…グス、センパイ、ありがとう。告白してスッキリしたよ」

「ごめんね」

「センパイのせいじゃないから」


祐介は真希に後ろを見せた。

きっと、泣いた顔を見られるのが嫌なんだろうね。


「祐くん。短い幸せありがと」

「え…」


すごく幸せだった。

ほんの数日だったけど、本当に瑛と一緒にいたかのようだった。

ありがとう。

そして

さよなら…。


「じゃぁ、ねセンパイ。こんなだらしない姿これ以上センパイに見られたくないから帰るね」

「うん…」

「バイバイ…セン…パ…イ」


祐介は真希の方を一度も見ないで走り去った。

さよなら…さよなら…。

ごめんね、ごめんね。



けど、告白してくれて嬉しかったよ。

久しぶりにこんなにドキドキさせてくれたんだから。

佑くん

ありがとう。