―キーンコーンカーンコーン―

放課後のチャイムが鳴った。


「真希ごめん、今日亮と帰るね」

「うん。ごめんね、今まで一緒に帰らせて」

「ううん、あたしがやったことだから…じゃぁ…」

「うん、バイバイ…―」


久しぶりだもんね、亮と帰るの。

ホントにごめんね…。

真希は一人で学校に出た。

周りを見るとカップルばっか。

見ているとだんだんイラついてきた。

周りの人が嬉しそうに彼氏と手を繋いで歩いている。

嫌だ。見たくない…!

真希はその場から去った。

人の幸せ見てたらその人達を憎んじゃう。

最低な私…。

悪いのはあの人達じゃないのに。

見ない、見ない!!

校門まで走って角を曲がったら…。