真希はそのまま祐介と登校した。

なんでだろう。

祐くんがいつもの人と違う感じ。

いつもの男子ならしつこくて

とってもウザイって感じるのに

祐くんは全然感じない。

むしろ

懐かしい感じが・・・。


「・・・イ・・・センパイ!!」

「え!何?」

「学校着いたよ」

「あ、うん」


私ったら何してるんだろ。

佑くんのこと考えてたらいつの間にかボーっとしてて・・・。


「どうしたの?なんかおかしかったけど」

「え、そう?」

「平気ならいいけど・・・」

「真希!!」


後ろから望の声がする。

そしてその隣には亮。


「望!亮!」

「久しぶり!あれ?その子・・・誰?」

「後輩の天野祐介です」

「カァワイイね!新しい彼氏?」


彼氏…?

彼氏!!!!?


「ち、違うってば!ね?祐くん?」

「あはは!センパイの彼氏なら喜んで!!」

「もぅ!冗談言わないで!!」

「冗談じゃないけどな」

「何か言った?」

「ううん、行きましょセンパイ!」


祐くん、何て言ったんだろう?

そう考えながら学校に入っていった。