「いってきまーす」


真希は元気よく玄関を開けた。

まぶしい太陽。

学校日和!!


「・・・あ」


この道を歩くたびに思ってしまう。

瑛はもう帰ってきてはくれないのに、

なんで考えちゃうの?

まだ心の中に瑛の想いが残っているの??

本当は瑛の想いをなくしたくない。

だって大好きなんだもん。

初めて恋を教えてくれた

大切な人なんだもん。

真希はその場で立ち止まった。


「センパイ?」

「っ?」


振り向くと祐介がいた。

祐くんもこの道を通っているのかな?


「お、おはよう祐くん」

「おはよセンパイ♪」

「・・・・・・」

「どうしたの?センパイ?」

「え?何が??」

「なんか、悲しい顔してたから」

「ううん。平気・・・」


ホントは平気じゃない。

平気じゃないけど

祐くんの前では・・・ね。