なんか、これってベタすぎるね。

四つ角でぶつかった時点でラブコメってか?


「あ、上田真希・・・センパイですか?」

「へ?なんで私の名前知っ・・・」

「だって、学校で有名だし・・・。嬉しい。センパイに会えるなんて」

「そ、そぅ・・・?」


この子、2年生??

この人も私の取り巻きと同じように考えてしまった。

いままでそうゆう人しか見たことがなかったから。

けど・・・


「センパイ・・・」

「な、何?」


いつもと同じように告白?

男は考えていることがわかんない人たちばっか。

この人もきっとそうだ・・・。


「お友達になってください」

「・・・えっ?」


満面の笑み。

真希は思わずドキッとした。

なんで

なんでこんな子にドキッてしちゃうの??


「あのぉー、ダメですか??」

「あ、ううん!いいけど・・・」

「よかったぁ~!じゃぁ、メアド教えてもらっていいですか?」

「う、うん」


ポケットから携帯を取り出して赤外線を送る。

あ、そういえば

まだ名前を・・・。