恋は永遠に

絶対瑛が助けに来てくれるはずがない。

頭ではわかっているのに

期待してしまった。


「・・・ウッ・・・ヒック・・・」

「だ、大丈夫か?怖かっただろ?」

「ウッ・・・ヒック・・・ズズ・・・」


この涙は怖かったからでも意味はあるけど

一番は

瑛のことだろうな。


「望、今もきっと探してると思うから戻ろう?」

「・・・うん」


真希は亮の後ろに歩いていく。

そっと亮の服を掴んで。





「・・・真希!!」

「のぞ・・・む?」

「大丈夫!?何もされなかった!!?」

「・・・亮が、助けてくれたから・・・平気」


その瞬間一気に力が抜けたように望はその場にしゃがむ。

そうとう心配していたらしい。


「よ・・・かった・・・。真希に何かあったらって考えちゃって・・・、ホント心配したよ」

「ごめ・・・んね?」

「もぅ・・・真希の馬鹿」

「ごめんね・・・」


望は真希に抱きついた。

望の体がすごく冷たい。

ずっと私を探してくれたの??

こんなに・・・冷たくなるまで

私なんかを・・・?

真希は望を必死に温めた。

自分が冷たくなってもいい。

望が温かくなればそれでいい。

そんなことを思いながら温めた。