恋は永遠に

「おっし!真希ちゃんの思いを込めてもう一曲行きまーす!!」

「ぇえー!あたしたちはー?」

「俺真希ちゃんしか興味なーい♪」

「あたしらにも興味持ってよー」


よくわかんないけどさっきからこの人私の肩に腕置いてるんですけど。

いい加減どけてくださいよ。





「あー、真希ちゃんー・・・」


一人の男が真希の膝の上に寝っころがった。

何してんの!!!こいつ!!!


「ちょっと、ベタベタやめてくれない!!?」

「えー、いいじゃん」

「あたしでよければ貸してあげるよー」

「ホントー♪」


その男は隣の人の膝を貸してもらった。

いままで瑛しか貸さなかった膝を

今簡単に他の人にやっちゃった。

すごく嫌だった。

こんなやつが・・・瑛とかぶってしまう・・・。


「ねー、メアド教えてー」

「んーヤダ」

「なーんーでー?」

「俺真希ちゃんしか教えないー」


そして一気に女子たちの視線が真希の方に行く。

何?私のせい??

誘ったのはあなたたちよ?

そんなの知らないよ。

私こいつら興味ないもの。


「あっそ、なら大好きな真希ちゃんと一緒にカラオケしとけば??」


女子たちはカバンを持ち、カラオケBOXから出て行った。

え、何で?私一人にするの??

外から「真希さんなんか連れてくるんじゃなかった」という声が聞こえてくる。