12月24日、クリスマスイブ、自宅の電話が鳴った、池田「オレのコト、知ってるか?」晴久「あ池田祐輔」池田「そうだ、久しぶりだな」晴久「7年ぶり、でも、連絡先よく知ってたな」池田「お前、栃木でも有名だからさぁ、お前が卒業した高校の連中に聞いたよ、お前、去年、野球部の奴らに指導して、甲子園出場させたみたいじゃんか」晴久「あぁ特別、変わったことは指導したつもりはないけどな」池田「謙遜すんなよ」、翌日、昼間、池田は当時のチームメイトを連れて、晴久がシルエィティでいろは坂で待っていると、2台のワンボックスが姿を現した。小谷「あの車か?すげぇな」池田「よぉ佐藤」晴久「池田さん」池田がシルエィティの助手席に乗り、池田「佐藤、栃木医大生なんだって」晴久「あぁ医者になりたくて」晴久「そういえば、チームメイトでプロ行ったり、高校野球で甲子園行った人いるかな?」池田「確か、中谷1人だけだな、俺は高校でも野球してたけど、東京大会の決勝で負けた」池田「そういえば、中谷が甲子園の第1回戦で栃木の日光東高校に負けたって」晴久「あそれは、俺が」池田「お前が指導した野球部は強かったってほめてたよ」晴久「でも、日光東も2回戦で負けたよ、延長戦の末、15回サヨナラさ」池田「オレは今、大手の自動車メーカーに就職したんだけど、中谷もドラフトで指名されず、今は大学で野球やってるよ」晴久「中谷さん、リトルでは4番打ってたんだけどなぁ」池田「ドラフトでも、その話、あったけど、打者としてなら、佐藤の方が上だってさ」晴久「そうか?」池田「当時の日光東の野球部の3年は今、どうしてる」晴久「全員、大学へ進学したよ、野球やりたいってさ」池田「佐藤って大学休みの日、なにしてる?」晴久「大学のレポートと勉強、あとは車の改造と走りに行く、時々、バッティングセンター行くくらいかな」、晴久の自宅に到着、現在、大学生の日光東の野球部の佐分利達がいた、池田「あの人たち」晴久「去年、甲子園行った、日光東の野球部だよ」田中「どうも」池田「リトル時代の池田です」佐分利「佐分利です」中谷「あぁ去年、甲子園で世話になったな」佐分利「こちらこそ」泉「晴久」佐分利「佐藤のおかげですよ、甲子園行けたのは」池田「佐藤って、高校の時、部活なにやってた」晴久「陸上部に入ってたよ」晴久「全国は行けなかった」池田「あニュースで見た、2年前ぐらいに栃木県の日光市内の県立高校3年の陸上部員が事件起こして、2年生の部員が全国大会出場を辞退したって、まさか」晴久「うん、陸上部の先輩が強盗に無線飲食して、出場辞退さ、県大勝って、全国大会出場決めた、翌日だったな、しかも、今年の3月まで部活自粛なって、まともに部活できたのは1年ぐらいだった」