2台がスタート地点に着いた、鮫島「勝負はヒルクライム1本で決着だ」町野「いいだろう」野原靖洋「負けんなよ、町野、地元の意地ってやつを見せつけたれ」野原がカウントを取る、ギャラリー「どうみてもただのスイフトぽいよな」渉「外見はただのスイフトだな、エンジン音は全く違うがな」、野原「3、2、1、ゴー」2台ともホイールスピンさせながらアクセル全開で加速していく、健次「うまいな2人とも、ホイールスピンが2割程度になってる、それが一番速くロスを減らせるんだ」ギャラリー「うわー、なんなんだあのスイフト、ロケットみたいな加速していきやがった、町野の32に負けてねー」ギャラリー「どんなチューニングなんだよ」第1コーナー手前でR32が若干前に出て先行した。桐山「どうでしょうかね、先行されちゃいましたが」服部塾長「普通通りさ、特にミスは無かったしな」鮫島「32相手に上りだからな、相当きついだろうな、だか追い抜きのポイントはたくさんあるんだ」、晴久「速い」スイフトからパン、パンと音が響く、2台に差はついていない、町野「パンパンうるさいな」、2台がきついコーナーへ、町野はグリップでアウトインアウトのライン取りでコーナーを抜ける。晴久は4輪ドリフトでガードレールギリギリでコーナーを抜けていった、町野「何なんだ、あれはふざけやがって、速いのはドリフトよりグリップなんだよ」、しかしコーナーを抜けるたんびに差がつまり始めていた、町野「さっきより差が詰まってる、そんな馬鹿な」晴久「めちゃくちゃ速い、R32、ラストで行くか」町野「上りでトラクションの悪いFFがこんなにも速いのか?何なんだよ、化け物かよ」スイフトがR32に張りついた、町野「張り付かれた、バカな」町野はストレートで低速ギアでアクセル全開、若干スイフトが離れた、町野「わずかに離れた」晴久「若干は離されるな、ゴール手前の最終コーナーで勝負掛けるか」コーナーに入ると、再びスイフトが張りついた、町野「クソ」町野「くそったれが、あと少しでゴールだってのによ、絶対逃げ切って見せる」、篠原たちはゴール手前でギャラリーしていた。エキゾーストが響いてくる、池上「来たぞ」篠原「どっちが前なんだ」、2台が姿を現す。池上「32が先行だー」、ギャラリー「町野がアタマだ」その時、32が若干アウト側に膨らむ、町野「何?タイヤが」晴久「今だ」スイフトがコーナーのインへ寄せ、32と並んだ、篠原「何」池上「勝負に出るんだ」、晴久「勝負だ」町野「バカヤローオーバースピードだ、行けるわけねー、壁に激突するぞ」晴久「行ける」晴久は11000回転のまま、コーナーを曲がる、リアタイヤが溝にはみ出したままコーナーを抜けていく、そして立ち上がり加速でスイフトが車半分先行したままゴールへ突っ込んだ、ギャラリー「スイフトの勝ちだ」、町野「そんなバカな何故だ」、晴久「ドラテク以上にギア比の差が大きい」町野「ギア比だと」晴久「最終コーナー、俺はローギアで抜けた」町野「何?ローギアだとぉ、俺はセカンドだった」晴久「地元なら勝負掛かるコーナーでギア比合わせるぐらい出来るだろう、レースはテクニックと馬力も必要だけど相手の裏をかかないと勝てない」町野「クソ、地元なのに」