ついにその日がやってきた、8月20日、午後8時半、多数のギャラリーがいろは坂に集まっているなか、中村兄弟が姿を現した。ギャラリー「来たー、中村兄弟のおでましだー」ギャラリー「かっけぇ」池上「中村健次」健次「まだ8時半か」渉「あぁ!」健次「渉、今日のバトルでもし負けるようならチームのリーダーをお前に引き継ぐ」渉「何!何言ってんだよ兄貴、兄貴が負けるわけないだろ、いくら敵地で相手がアイツでも」健次「悲観するな、渉、そんな気はない」8時40分頃、晴久はシルエィティのセッティングを終えた、晴久「終わった、そろそろだな、地元のメンツにかけても負けたくない」晴久「MAX280馬力あれば最適だろう」、午後9時半前、晴久がいろは坂に到着した、ギャラリー「来たぞ、シルエィティだ」ギャラリー「うまいな中村兄弟に負けてねーぞ」ギャラリー「運転のうまさなんか、どれだけ、ガソリンとタイヤを使ったかで決まるようなもんだろ、佐藤は、IT会社社長の息子だし、いいよなぁ」渉「来たな」健次「待っていたよ」晴久「はい」ギャラリー「若いな」、晴久「オレ、そんな自信無いけど、地元だし、負けられない」健次「自信ないか?変わった奴だな、あれだけのハイパワー車を操りながら、そのセリフ」、健次「終わってから、ゆっくり話そう」晴久「はい」健次「さぁ始めようか」、2台の車両データ、車種RX7、FC3S型、300PS、トルク34、車両重量1310、シルエィティ、280PS、トルク33.5、車両重量1290、双方ライトチューン、2台を並べる、渉「カウントはオレが取る」、渉「準備はいいか?」晴久はギアをローギアに入れる、健次もローギアに入れる、晴久のシルエィティが280馬力、健次のRX7のFC型が300馬力、渉「カウント行くぞ」篠原「晴久勝ってよー」服部「佐藤」鮫島「お前の底力みせたれ」渉「3‥2‥1‥ゴー」、2台が急発進、急加速していく、池上「どっちだ」桐山「アタマはどっちなんだ」服部「‥‥‥」、シルエィティが先行した。篠原「やったぁー」