晴久「若干、差が開けてきてる、でもこの先は、きついダウンヒルの第3セクション、きついな」服部「桐山、横田、お前らの走りと広幸の走り」桐山「センスですよ」横田「才能いや」服部「アホウ…違うな」服部「速さってヤツは、経験の量で決まるんだ」服部「タイム短縮を考えて走るレーサーの時間感覚のシビアさは、どんなにもがいたところで走り屋が到達するのは不可能なんだレースの世界で専門的な訓練を積んできた、プロと自己流でウデを磨いてきたシルエィティのドライバー、結果は見えている、自己流には限界があるってことだな」服部「ドライビングに才能があるとしても、そんなものは、わずかなアドバンテージに過ぎない、努力の積み重ねを才能とセンスでひっくり返すなんてあり得ない、シルエィティのドライバーは走り始めて、まだ2年、その前に何をしていたかは不明だか」桐山「嘘だろ、2年って」横田「なんでそんなに上手いんだよ、やはり」服部「お前らが負けたのは、走り始めてから7年間の、走り込みの質に問題があったんだよただやみくもに走ればいいもんじゃない、まだ甘いな」桐山「マジかよ」服部「シルエィティのドライバーは走り始めてわずか2年でここまで来た、相当、アタマのいいヤツだな、桐山、横田、このバトルをよく研究しておけよ、あの2人と自分たちでどう違うのかをな、そうしなきゃあ、成長はしない」晴久「もうすぐ、スネークヘアピンだ、インは開けない」2台がスネークヘアピンに