晴久は服部塾のホームコースである、八方ヶ原で桐山、横田とのバトルに勝利した、そして、夜、タイムアタックで桐山と横田が出した、往路、復路のコースレコードを10秒更新した、晴久は何事もなかったように、日光市へと撤収していった、桐山「すみませんでした、完敗です」下村「お前の責任じゃねえって、何せ、お前のコースレコードは服部塾の中で、誰も更新出来なかったんだからな」横田「やはり、パワーじゃないのか、あのシルエィティ、300は出てたみたいだし、俺のクルマも桐山のも、圧縮比上げて220くらいだしな」下村「いや違うな、パワーが上がれば上がるほど、コントロールは難しくなるし、ブレーキもタイヤも影響を受ける、馬力を上げることによって、ワンランク速い、レベルでの曲がりのコントロールが出来るんだ、直線番長のイメージばかりとは限らない、馬力アップは奥が深いんだ、特にここのステージは馬力を上げたところで並みの走り屋なら、逆にタイムが落ちるか、無理をすれば、ドッカーンさ、まぁ素人なら、200馬力当たりが精一杯だろうな」桐山「そんな」、横田「コースレコードを破られたのは、バトルでの敗北以上にショックだよ服部塾全体の負けだからな」下村「放置するわけにはいかないなでも服部塾には、シルエィティのドライバーに勝てるヤツはいない」横田「クソどうすれば、17のガキ相手に何で屈辱だぜ」古島真雄「こうなったら広幸さんを呼ぶしかないなクルマは服部塾のデモカー、馬力は200と低めだが、軽量でプロが仕上げたクルマなんだそれにプロのレーサーが乗れば」翌日夜、鮫島が服部塾の本部にやってきた、桐山「あ」横田、桐山「鮫島さん」鮫島「お前ら、負けた、挙げ句に、コースレコード10秒も塗り替えられたって、興味深い、話聞かせてみろよ」10分後、鮫島「なるほどな、ソイツの実力、認めるしかないな」桐山「オレ、納得行かないですよ、下村さんはパワーは関係ないって言ってたけど、そんなの…」鮫島「なら試してみるか」鮫島は知り合いに頼んで、S15シルビアを借りに行くことに、馬力は340、深夜、桐山と横田はプラクティスを数本重ねて、タイムアタックを行った、桐山「何なんだよコントロールが、難しい」、しかし、晴久が出したコースレコードには遠く及ばず、更新前の自己ベストを0.4秒更新しただけだった、桐山「そんな、限界まで攻めたつもりなのに、乗りにくかったが」鮫島「分かったろ、桐山、横田、これば格の違いってやつだ」鮫島「オレに任せろ」横田「鮫島さん」、服部塾長がデモカーのシビックのEK9型に乗ってきた、鮫島「やるか」桐山「やるって」下村「当たり前だろ、コースレコードをまた塗り替えすんだよ」横田「マジかよ」、