1989年9月初旬の週末、晴久は友理奈の実家に龍之介と寄っていた。龍之介「暑いな、もう9月なのに」、晴久は美帆と喧嘩になった、晴久は叩かれ、泣いていた、美帆「弱いね男のクセに、すぐ泣くし」晴久「美帆、オレは」美帆「何よ泣き虫…兄は、勉強と野球しか出来ない、女の子に泣かされて、悔しくないの」晴久「そりゃあ悔しいけどそれが俺なんだし」美帆「はぁまぁいいゃ私に逆らったら、何回でも泣かすから」晴久「分かったよ」美帆「ふーんでも、今まで、何回でも、私に泣かされてるよね弱すぎるんだよ」晴久「オレは、弱くなんかない」美帆「また泣きたい?」龍之介「やめんかぃ美帆」美帆「分かったよほんとの親じゃないのにうっさい」龍之介「美帆ったく、晴久大丈夫か?」晴久「あぁ平気」龍之介「悪いな美帆のせいで」晴久「いいさ、親父、美帆を立ち直らせたい」龍之介「晴久」、翌朝、晴久「はい」刑事「神奈川県警生活安全課です」晴久「お巡り?」刑事「美帆さん居ますか?」晴久「え美帆が…」晴久「何やったんですか?」刑事「詳細についてはお話出来ませんが…美帆さんがある事件の被疑者になってまして、そのことで」晴久「美帆マジかよやってくれたな」刑事「君?晴久君だよね?」晴久「はい…知ってるんだ俺のこと」刑事「テレビでやってたからな、まさか生でお会いできて…」晴久「こちらこそ」刑事「高校でも野球頑張ってください美帆さんの事件で、あなたには責任ありませんから」晴久「‥‥」晴久が美帆を呼び出す。美帆「はい」美帆は刑事に連れられてクルマに乗り込もうとした時、刑事「晴久君にドロ塗ってしまったな詫び入れとけょ?」美帆「知らないよ」晴久「美帆」美帆「兄貴ウザいよ?気に入らないし」晴久「美帆反省して出直してこい?」美帆「ふん兄貴はアタマもいい野球でエリート、私の気持ちなんか分からないよ」、美帆「ウザい、兄貴の顔なんか2度と見たくない」晴久「何が?エリートだ勘違いするな…オレは美帆が支えてくれたから優勝出来たんだそのカリは返させてもらう」美帆「‥‥‥」美帆はクルマに乗り込んだ、刑事「いいお兄さんだなこれ以上困らせるなよ、今回の事件は記者発表はしない」美帆「‥‥‥」、晴久「親父」龍之介「ごめんな、晴久」友理奈「晴久美帆のことは」晴久「いゃオレ、美帆を立ち直らせたい本気で美帆を助けたい」龍之介「無理じゃないか?美帆は暴走族の総長なんだし」晴久「関係ないな、オレには?オレは美帆に感謝してるんだ…美帆がいなけりゃあ全国優勝なんて、無理だった、今度は俺が美帆を助けるんだ」友理奈「晴久」龍之介「晴久がそこまでいうなら、サポートするぜ」、1時間後、美帆は覚醒剤の譲り渡し容疑で逮捕された、龍之介「美帆が逮捕されたって覚醒剤でな」晴久「そうか」友理奈「実の親になんて言えば」、1週間後、晴久は龍之介と友理奈で美帆の面会へ、しかし面会できるのは1人まで、友理奈「晴久行ってこい」晴久「母さん、うん」晴久が部屋に入ると、美帆が、晴久「美帆」美帆「何で?会いたくないって言ったでしょ、まじウザイ」晴久「会いたくないと言われると、余計、会いたくなりますな」美帆「喧嘩、売ってんの」晴久「さぁな」美帆「2度と顔見たくないってイライラするんだよ、私が恥ずかしいんだけど、ホームラン打たれたぐらいで、泣いて、男として恥ずかしくないの、もう2度と会わないから」晴久「ほぉ誰に言ってんだ…オレを誰だと思ってる」美帆「はぁ」晴久「いつまで、甘えてるんだ、ここからは容赦しない、本気でお前を更生させてやる」晴久「じゃあな」