1回裏、群馬リトルの攻撃、池田「落ち着いて行けよ」晴久「うん」池田「1点先制出来たのはよかった、なんせ、相沢だからな、このまま晴久が抑えてくれれば」打席には桐山、晴久「僕は日本一のチームと勝負できる」桐山に第1球目、低め一杯のアウトコース、ワンストライク、2球目はカット、3球目、桐山「内側高い、外れてる」審判「ストライク、アウト」、桐山「何」、相沢「何」鈴下監督「決勝のマウンド、しかも甲子園球場、相当なプレッシャーのはずだ、それにも関わらず、あの球速で的確に際どいコースをついてくる、とても弱気で卑屈な性格には見えんな」桐山「すいません」鈴下監督「この試合、苦しくなるぞ」須藤「え」鈴下監督「スポーツ選手には3種類のタイプがある」相沢「え3種類」鈴下監督「ひとつは本番でプレッシャーに押されて練習以下の実力しか出せない人、次はプレッシャーに耐えながら練習通りの実力を出す人、だがあのピッチャーはプレッシャーを気にせず、本番で一番実力を発揮するタイプだ、厄介だぞ、こっちは1点取られているからな」、鈴下監督「際どいコースはカットしていけばいいが、あれだけ速いと判断が難しい、だからといって下手にボール球をカットしても意味ないしな」