15回表、八王子は一死満塁のチャンスを作るも、ダブルプレーで無得点に終わる、相沢「はぁー、助かった、球速が」桐山「まずいな、相沢の球速がだいぶ落ちてる、変化球のキレも」、鈴下監督「ここで決めないとまずいな、だが、佐藤の球速はあまりおちてない、だが守備ならつけいる隙はある」、15回裏、単純なショートゴロを田尻がエラーし、ランナー一塁、鈴下監督「やはりな」田尻「佐藤、すまん」晴久「いいよ」晴久「みんな、疲れがだいぶ来てる」田尻「なに、やってんだよオレ」、晴久「池田君」池田「あぁ」鈴下監督「なんだ、タイムか?」晴久「みんな、疲れてる、さっきのエラーとか」池田「あぁ悪いな、また足引っ張って、負けるかも、13回からミスが目立ってきたからな」晴久「投げ方変える」池田「まさか、ふん、それしかないな、ワインドアップで投げなよ、盗塁されるかもしれないが、ほかに手はない」晴久「そうだな、このままサヨナラ負けを待つだけだもんな、みせてやるさ、でも」池田「気にするな、体張って、後ろには転がさない」、相沢「まさか」晴久が振りかぶって、相沢に第1球目、相沢「なにワインドアップ」斉藤「ワインドアップ、野球の基本がわかってないぞ、盗塁だ」相沢は見送り、鈴下監督「ふん、やってくれるぜ」森田が二塁へ盗塁成功、池田「盗塁された」晴久「ランナーは気にしないで池田君」、山下監督「ワインドアップしか手はない、仕方ない」美帆「ノーアウトでランナー二塁、お兄ちゃん」友理奈「ここまで長引くなんて」、相沢「レフトまで運べばサヨナラだ、次は打つ」、第3球目、相沢は打ち上げキャッチャーフライ、一死、晴久「ワンナウト」泉「あとアウト2つ」、美帆「アウト1つ取った」相沢「クソ、まだ球威落ちてない」鈴下監督「相沢が前に飛ばせないとするなら、相当だな、すでに200球越えてるはずだが」矢野が打席へ、矢野「とにかく、カットで粘るしかない」、第1球目、池田が球をこぼす、池田「あヤベェ」再び森田が盗塁し成功、相沢「よし、三塁だ」矢野「シングルでもサヨナラ出来る」池田「三塁かシングルでもサヨナラになっちまうな、いや後ろに球がいったらアウトだな」第2球目、空振り、池田が球をこぼす、池田「また」120kmと表示、矢野「クソ、打てない」 相沢「あのキャッチャー、疲れで、捕球がうまくいってないな、いや球が速すぎるからか?」、池田「なにやってんだよオレ」泉「池田」矢野に第3球目、矢野は空振り三振、美帆「お兄ちゃん、すごい、最高だよ、あと1つだよ」矢野「クソー打てねぇ、ワンナウトなら、今の守備なら、ゴロでもサヨナラなのに」、相沢「ツーアウトか」池田「あとアウト1つで再試合なんだ、再試合に持ち込んでやる」鈴下監督「再試合になれば、相沢のスタミナを考えれば、うちが圧倒的に不利だ、守備の疲れは早く取れるが、投手となると話は違う、佐藤と体力で勝負したとこで勝ち目はない、なんとしてもこの回で」矢野「すみません、監督」鈴下監督「気にするな」潮田が打席へ、鈴下監督「潮田」潮田「はい」鈴下監督「思いっきりバット振ってこい」潮田「はい」鈴下監督「諦めなければ、勝てる、しかし諦めたらそこで終わりだ」、池田「締めるぞ」晴久「うん」潮田は1球目を空振り、晴久「このピッチングは勝負を決めにいくというオレからの合図なんだ」相沢「あのワインドアップ、、一見、盗塁され放題のように見えるが、あれはアグレッシブな投球なんだ」桐山「なに」鈴下監督「アグレッシブって日本語では攻撃って意味なんだ」有山「攻撃って、八王子は今、守備だろ」鈴下監督「防御は最大の攻撃って聞いたことあるだろ」有山「何か?聞いたような」有山「どこが?攻撃的な投球なんだ?」