ドリフト

山下監督「今から1500m走を行う」、走り終わると、池田「さすがきついな、練習したあとは」中谷「疲れた」晴久「まだ行ける」晴久は投球練習をして、ダッシュの練習をしていた、池田「あいつ、平気なのか、1番にゴールしてんぞ」山下監督「佐藤君はスタミナがすごいな、投手に適任だな」中谷「佐藤のヤツ、持久力すごいな、疲れないのかよ」泉「がんばれよエース」晴久「僕がエース」泉「伊藤は去年の県大会で打たれて負けたから、そっから先はお前が」池田「ウジウジしてウザいけど、さらにウザくなってきた、最高だぜ、佐藤」池田「晴久なら延長戦で有利に戦える」池田「佐藤、いつから野球始めた?」晴久「友達と始めてキャッチボールしたのが、4歳の時かな、そっから本格的に始めて小学1年の時に野球少年団に入ったよ」池田「なるほど、少年団の時はピッチャーやってなかったのか?ポジション、サードって聞いたから」、晴久「うん、ピッチャー向いてないって言われたから、投手としてはダメピーかなと思う、僕に投手なんか無理なんだ」池田「ダメピーがあんな速い球で9分割のコントロール出来るわけねぇよ、気が弱くてウジウジしてるからってなんだ」晴久「やっぱり僕、ピッチャー自信ないよ?」池田「少年団の時はそれでいいけどリトルチームでは無理とは言わせないよ、あのピッチングを見たからには投手が向いている」晴久「無理だよ」池田「お前の入団テスト見ていると誰より内野や外野のボール処理抜群にうまいし、信用出来る、でもな、お前の弱点はカバー出来る。お前がマウンドで泣いたら俺が気合い入れてやるから安心しろ」、翌日、チームメイトが晴久の家へ、晴久「みんな」池田「よぉ、晴久」晴久「池田君、みんな」、池田「お的あるし、長いな、距離どれだけある」晴久「18mあるよ」池田「なるほど」池田「伊藤、18mから投げてみろ」伊藤「14mじゃないのか」小谷「18mってなんだ」中谷「もっと近いだろ」池田「中学生以上は18mになっている」小谷「マジで」池田「それだけじゃない、一塁と二塁などの塁のあいだはリトルリーグが18mにたいし中学生以上では27mある」中谷「マジかよ」田尻悟「遠いな」伊藤「遠い」伊藤は18m先に投げ込んだがストライクに入れるのがちょっと厳しいと感じていた、、伊藤「相当練習しないと無理だな」、池田「佐藤、少年団では内野や外野手やってたけど内心はピッチャーやりたかったんだろ」晴久「えそれは、でも僕、弱虫でダメピーだし」池田「18mの距離からの投球練習に延長でもバテないスタミナ、どうしても投手をやりたいお前の気持ちが痛いほど伝わってくる、弱気な自分の性格からして自信がもてずダメピーだと思っていたんなら、違う、投手やれよ」晴久「でも」池田「佐藤、胸の赤いのなに」晴久「いや、多分、マジックかなんか?」泉「池田どうした?」池田「佐藤の胸の赤いの」泉「手術の痕だろ」池田「手術ぅ」晴久「ひぃー」池田「怪我か病気か?何があった?」晴久「実は?去年の立てこもり事件」田尻「まさか?知ってるよ、去年、ストーカー男が銃を持って、押し入り、女の息子を撃って、立てこもったんだ、翌日に解決したんだけど、うちの近所でパトカー来るわ、マスコミや野次馬で大変だったよ」池田「あ思い出した」泉「オレはテレビ、見てたから、知ってる、確か4発撃たれたんじゃないか?」池田「その時の」泉「弾が体の中に残って」晴久「うん弾を出したんだ、寝ている時に終わったよ」池田がシャツを捲ると、包帯で「何で、包帯で隠すの?」晴久「恥ずかしいから、人に見られたくない、死ぬまで残るって、ショックだよ」池田「包帯外せ」晴久が包帯を外すと、晴久「恥ずかしいな」池田「いや、かっこいいよ、すごいな」泉「かっこいいよ、佐藤」晴久「泉くん」泉「そんな傷痕、気にするな」田所「かっこいいぞ」小谷「包帯なんぞ、はずしてまえ」池田「佐藤、オレ昨日、お前の少年団の仲間に会ってきたよ」晴久「え」池田「みんな、全員、お前に感謝してたぜ、抜けるような当たりをアウトにして、打席では打って、みんなに優しくていい人だったて、気が弱くてウジウジしてたって、佐藤に投手の仕事は十分出来るってな」晴久「池田君、僕、投手やる、でも、僕に投手が出来るかテストしてほしい」池田「そうか、分かったよ」晴久が包帯を捨てる、晴久「これが僕なんだ」池田「佐藤、傷口かっこいいぞ、お前らしい」晴久「ありがと池田君」、泉が自宅に帰ると、ニュースがやっていた、去年4月の晴久が撃たれた事件の加害者への判決だった、泉「何年なんだ?」キャスター「懲役12年の求刑に対し懲役4年の判決を言い渡しました」泉「4年、たった?」