13回、八王子リトルは守備が乱れたが、なんとか無得点に抑えた、田尻「ごめん、いつもなら取れる打球、取れなかった、体力がもたねぇよ」晴久「いいよ、次でサヨナラにしよう」、裏は打線が繋がらず無得点、14回表、守備が乱れ、二塁打を打たれ、2点を失う、(6−8)、相沢「勝てる」、14回裏、中谷「どうしよう、佐藤の足引っ張ってばかり」、ツーアウトからランナー出るも、小谷がサードゴロに倒れ、ゲームセット、晴久「‥‥‥」中谷「負けた」山下監督「負けたけど、全国2位」挨拶が終わり、晴久「負けた」池田「佐藤」、晴久が泣き、池田が晴久を抱きしめる、池田「佐藤、よくやった、延長14回なんて、悪かったな、足引っ張ってしまって」晴久「池田君、全国2位だよ」、晴久以外も泣いていた、泉「あと少しだったのに」山下監督「優勝は出来なかったが、全国2位だ、胸を張れ、いつまでも泣かない、今日は解散し、明日は反省会するよ」、メンバー全員で記念撮影をした、羽田空港で解散後、池田は晴久と話したいことあるため、自宅までフェアレディZで送ってもらうことに、帰り道、フェアレディZの車内で、龍之介「頑張ったな晴久」晴久「負けちゃった、全国2位」龍之介「でも、日本一の相手打者から三振とった時はかっこよかったよ」晴久「おやじ」 池田「メーター300まであるし、どこ走るんだよ、すげぇよ」龍之介「オレは若い頃、首都高の佐藤って呼ばれてたよ」池田「なるほどね、おやじさんがそうなら」龍之介「蛙の子は蛙だろ」、池田「晴久、お前のトコはすごいよな、ぶったまげるよ、俺たちの守備ミスで負けたんさ、本当、ごめん」晴久「謝らなくてもいいよ、みんな一生懸命だった」、龍之介「落ち込んでないで、いくよー」龍之介は信号青に変わった瞬間、アクセル全開、池田「うわー」池田「はえー、クルマかよ」龍之介がアクセルを緩める、龍之介「目、覚めた、来年に向けて頑張りなさい」池田「こぇぇよ」、池田の家に到着、池田「じゃあな、晴久」晴久「うん」、龍之介「池田君」池田「はい」龍之介「1つだけはっきり言えることがある」池田「え」龍之介「リトルリーグは12歳までだよな、それから上はシニア」池田「はい、そうですけど」龍之介「遅くても再来年には群馬リトルを破って優勝するだろう、100%勝つさ」池田「そんなこと分からないだろう、相手は日本一の」龍之介「関係ないさ」池田「え」龍之介「何故勝てるか、それはな、俺の息子だからだ、それに俺よりアタマ切れる、才能だけで野球やっている連中とは違う、晴久は必死に努力してきたんだ」、池田「‥‥‥」自宅に到着、翌朝、新聞に八王子リトルと群馬リトルの全国大会の決勝戦が載っていた。晴久「僕の名前載ってる」、学校では、長谷川秋男「晴久、昨日の試合、すごかったな、延長14回なんて」晴久「うん、相手、すごかった、ホームラン打たれたよ、僕も打ち返したけど、負けちゃった」新川和真「でも全国2位」下村駿「晴久ってコントロールすごいよな、ストライクゾーンを9分割出来るなんて」新川「18m先に投げてそれって、すごいじゃん、リトルでは14mだけど」晴久「うん、ひたすら何年も投げ続けて出来るようになった」伊江尚武「やるじゃん、だって相手は4連覇中だもんな」、夜、山下監督の家で、反省会が行われた、山下監督「昨日は優勝出来なかったけど胸張って堂々としろよ、なんせ、準優勝なんだから、昨日何で、勝てなかったか分かる」池田「いや、守備の乱れ」山下監督「8点中3点は守備だと思う。あのヒットだって、いつもなら取れたはずよね」中谷「確かに、反応が遅れたような」山下監督「でも取れなかった、疲れていてだよね、あなたちはスタミナで負けたのよ、佐藤君にスタミナで勝てない、ならば佐藤君に比べてスタミナが低い外野や内野なら行けると踏んだはず」池田「結局、俺たち、佐藤の足引っ張ってしまって」山下監督「明日からは佐藤に続いて走り込みの練習していくよ、どれだけ佐藤に付いていけるかな」晴久「僕がみんなを引っ張って走るんだ」山下監督「頼むよ、佐藤君」晴久「はい」池田「調子に乗ったら泣かすからな」晴久「ひぃー、僕泣きたくないよー」池田「コィツ」