全国大会決勝戦、八王子リトルVS群馬リトルの試合は6回裏、高坂のシングルヒットで同点(5−5)に追いつき延長戦に突入した。晴久「高坂くん、ありがと」高坂「何、言ってんだよ、佐藤、俺なんかまだまだだよ、打たれたら体張って止めてやる」晴久「うん」7回、8回、9回は双方ランナー出すも無得点、10回表、一死で桐山を迎える、晴久は桐山を追い込み、第3球目、ギリギリ外れて1ボール、4球目、桐山「ギリギリか、球が速い、クソ」見逃し三振、ツーアウト、打者は相沢、相沢は初球を叩き、サードをギリギリ抜けフェア、二塁へ、次は須藤、晴久「全力投球」初球を池田が取れず、球は後ろへ、池田「あしまっ」晴久「ウソ」、今の球速は114km、相沢は三塁へ、池田「すまん、佐藤」晴久「池田君は悪くないよ、集中して、あと一つでチェンジだから」池田「あぁ」、第2球目、須藤は詰まりながらも内野安打、晴久「ウソ」池田「クソー、俺のせいだ」、6−5、晴久「やっぱり強い」池田「俺のせいで負ける、何で、延長戦、投げて、一番えらいのは佐藤じゃねぇのか、何百球投げて、俺はアイツの球取ってるだけじゃねぇか、情けねぇ」池田「ダメだオレ」晴久「池田君、ドンマイ、切り替えてよ、まだ試合は終わってないよ」池田「そうだ」、畠山は空振り三振、115kmを記録した、鈴下監督「バカな、10回だぞ、どうなっているんだ、どんなスタミナなんだよ」、ツーアウト、二塁で、晴久「池田君、引きずらないで」池田が打席へ、池田「オレ、何やってんだよ、恥ずかしい、疲れて捕球ミスなんて、アイツは130球以上、投げてんだぞ、でもアイツはまだ球がはしってる、こんなオレに出来ることがある」ツーストライクと追い込まれた、晴久「池田君」、相沢「終わりだ」桐山「5度目の優勝、決めるぜ」3球目、池田「それは、佐藤を日本一のエースにするんだ」、池田が打った、打球はセンターを抜けた、相沢「何」桐山「う」中谷が走る、球がホームへ、桐山「ゲームセットだぁ」、際どいタイミング、判定はセーフ、(6−6)相沢「マジかよ」鈴下監督「粘りの野球だな」、池田「うっしゃー」晴久「ナイス」晴久が打席へ、晴久は1球見送り、晴久「僕はあなたを打って、優勝する」、2球目を叩き、ホームランかという当たり、相沢「あ」桐山「まさか」池田「サヨナラか」泉「行けー」、しかし打球はギリギリ入らず、レフトが取りスリーアウト、11回は守備のミスが出てきたが無得点、12回はヒットと守備のミスでランナー出すも、泉の飛び込みキャッチで無得点で切り抜ける、晴久「ナイス、泉くん」鈴下監督「完全なスタミナ戦になってんな、体力では相沢より佐藤の方が上だ、こっちが不利になるな、いや待てよ、投手以外ならこっちにもブがある」13回に突入した。鈴下監督はチームを集め、相沢「あのピッチャー、ここまで来て、球威もコントロールもあまり落ちてない、オレは疲れてきてんのに、きついよ」桐山「このままじゃ、サヨナラ負けになっちまう」椎名「優勝したいすっよ」鈴下監督「佐藤とスタミナで勝負したところで勝ち目はない、でも佐藤以外なら、行ける、前に飛ばせないなら、カットして、守備の時間を稼ぎ、体力を消耗させるんだ、おそらく相手はその作戦に気が付くだろう、そこで際どいコースをついて、カウントを稼ぎ、見逃し三振を狙ってくる、際どい球は全てカットしろ、球速が速くて分かりにくいなら、明らかにボール球だと思ってもカットだ」相沢ら「はい」