八王子リトル(西東京)は宜野湾リトル(沖縄)を7対2で下し2回戦に進出した。池田「佐藤は自責点2、上出来だな」翌日、チームメイトが晴久の家へ、父親が料理を振る舞った、父親龍之介「晴久、弱虫で大変でしょ」池田「いや、まぁウジウジしてイラッとするときあるけど、仲間思いでいい子ですよ」、龍之介「こちらこそ、迷惑掛けてまして」、泉がテレビを点けると、ニュースがやっていた、アナウンサー「昨日のリトルリーグの全国大会初戦は西東京代表、八王子と沖縄代表の宜野湾の試合が行われました、八王子が宜野湾を7−2で下しました、宜野湾は昨年の全国大会で決勝まで勝ち進んだベスト2でしたが、公式戦で初めて登板した八王子の佐藤晴久投手が宜野湾打線相手に好投しました、佐藤投手は打席では5打数4安打、内ひとつは1ホームランの1打点の大活躍、また4番の中谷君も2打点と4番として大活躍しました」、晴久「え僕、名前呼ばれた」高坂「すげーじゃん、佐藤」晴久「うん」池田「2回戦の相手は熊本の島原リトルが相手か」泉「そういえば何回戦で決勝なんだ?」池田「7回戦目が決勝になるな」中谷「長いな」泉「そういえば、晴久、車庫にいかにもスピード出る車あったよ」晴久「お父さんのだよ」龍之介「フェアレディZっていう車だよ」池田「フェアレディZ?」龍之介「ドリフト走行やるからね、俗にいう走り屋」、池田「マジかよ、走り屋」中谷「何キロぐらい出るの?」龍之介「そうだな、湾岸線で230kmまで出したことあるな」池田「げヤバイな、親子そろって」中谷「いいなぁ、うちの親の車、背の高い車で、160くらいしか出ない」泉「いいなぁ、でもこの前の宜野湾との試合、すごかったじゃん、佐藤」晴久「でも、ホームラン打たれた、リトルでも、全国に行くと、すごい」泉「ホームラン気にするなよ」晴久「久保山さんになげた球は、決して甘い、球じゃなかった、久保山さんすごいなー」池田「確かにな、でもお前だって、町田シニアの浜崎からツーラン打ったじゃねぇか、中学生から打つお前の方が久保山より上だって」晴久「うん」池田「それに、お前、1人で10回まで完投だぜ、向こうは2人で投げてたのに、バテてたし」中谷「さすが、元サードで4番」晴久「僕、ホームラン打たれた時、すごいと思った、あの飛距離、何か?簡単にホームランされたという感じがした」池田「まぁな久保山のスイング、かなり印象的だったし、まぁフリーバッティングであの球来たら、オレは打つ自信ないな」晴久「僕、池田くんに勝ってる、先週のフリーバッティングでも三振取ったし」池田「は、調子に乗るな」晴久がキョドる、池田「お仕置きだな」晴久「いやです」中谷「池田軍曹のいじめが始まったな」晴久は関節技を決められ、ダウン、池田「はぁもうダウンしてる、はやいて」小谷「速ぇ」泉「池田軍曹怖いな」晴久「ごめんなさい」池田「いいよ、気にするな、三振したのは、俺の力不足だし」小谷「確か、最初に泣かされたのが、泉だよな」泉「あぁ言い合いして、いきなり関節技掛けられて、怖くてさ」、翌日、晴久たちが練習していると、テレビ局が取材に来た、緑山秀喜記者「私、日新テレビの緑山といいます、佐藤晴久さんはみえますか?」小谷「佐藤」、池田「テレビ局か」泉「すげぇ、テレビ局来てるし」晴久「は、はい」、緑山「変化球なしで昨年の全国大会準優勝、宜野湾を2点におさえて、打席ではホームランを打ったそうですな」晴久「はい」緑山「1人で10回まで完投した、勝つ自信はありましたか?」泉「佐藤、かっこいい」晴久「いゃぁ、公式戦で、初めて投手やって、正直、勝てるとは思いませんでした、相手は昨年の準優勝チームなので」