、同点(2−2)のまま10回に突入した、宜野湾の2人目の投手、青山は疲れがきていた、青山「クソ、暑いなか、しんどくなってきた」晴久「まだ行ける、まだ疲れてない」朝山「八王子の佐藤、9回のピッチングを見る限り、疲れがあまり来てない、球威もコントロールも落ちていない、なんていう体力なんだ、桁違いだ、1回から投げてんのに、こっちは4回からリリーフした青山に疲れがきている、ここが大変だな」、10回表、青山は疲れでコントロールが乱れ、四球を出す、打席には晴久、青山「クソ、何でテメェは平気なんだよ」、球が晴久の背中に命中、デッドボール、晴久「‥‥‥」斎藤「痛くない」晴久「うん、大丈夫だよ」池田「アイツ、よけろよな、近すぎだろ」中谷「佐藤は試合に勝つことを考えたんじゃないか」池田「でも、ケガして投球出来なくなったら不戦敗だぜ」中谷「それも計算のうちだよ」池田「なに?」中谷「だから佐藤は、背中にデッドボールさせるように仕向けたんさ、腕に来ると思ったら避けるはずだよ、現に町田戦ではインコースの球よけてボールになってるし」池田「なるほど、でも」泉「大丈夫、バッティングの技術は一流だから、佐藤1人で何打点上げてるか知ってる」池田「そりゃぁそうだけど」、斎藤「佐藤は大丈夫だよ、池田、打席来てるよ、行きな」池田「あ、オレの番だ」中谷「池田、お前のひとふりで試合を決めろ」池田「はい」、打席には池田、池田「絶対打つ」、池田は2回空振りで追い込まれるが、3球目で仮設フェンスまで運び長打、池田「やったー」田尻と晴久が返り、2点勝ち越し(4−2)、晴久「ナイス、池田君」池田「俺は佐藤に負けねぇ、今度はホームラン打つ」山下監督「見えたな」朝山監督「まずいな」針生「やられた」、泉と小谷、中谷、斎藤の連打で3点追加(7−2)斎藤のファーストを抜けるタイムリーで中谷がホームに突っ込むがアウトに、10回裏、晴久「かっこよかったよ池田君」池田「まだまだだよ、お前はレフトスタンドまで飛ばしたのに、俺は仮設フェンスすら越えられなかった、負けねぇから」、晴久「ここを抑えれば、全国大会の初戦を勝てる」池田「あとアウト3つだ、こい」晴久「僕、すごいドキドキしてる、全国のスラッガーと勝負できるのが楽しい、怖いけど、投げたい」西田「このままじゃ終われない」、西田は空振り三振、西田「クソ」球速110kmと表示され、西田「バカなここにきて、1回より速い、10回だぞ」池田「あと2人」針生「すげえよ、コイツ」、針生は打ち返したが、ショートゴロ、針生「無理だ、球威に押されてる、10回なのに」、泉「あと1人だ、佐藤」晴久「泉くん」小谷「ファイト」晴久「うん」、朝山監督「ふん、やってくれるぜ」、池田「あと1人」晴久「勝てる、スタミナでは負けたことないんだ」、宮崎「クソー打ってやるぅ」最後の宮崎がインコース低めのギリギリで見逃し三振、ゲームセット、朝山「負けたよ、変化球なくてもあの球速でコース決められたら負けるわな」針生「ふん、ヤバイのが出てきたな」西田「負けた」、挨拶が終わり、西田「待て」池田「はぁ」晴久「はい」「、佐藤、いや全員に、決勝まで行けると分かるが、組み合わせで、群馬と当たるが、群馬は手強いぜ、みっともない負けかたするなよ、去年、準優勝した俺たちが恥ずかしいからな」針生「頑張れよ」晴久と池田「はい」、久保山「最高のボールだったよ」晴久「いやぁ久保山さんのホームランすごかったです。僕、感動しました」久保山「いやぁ変化球のない投手に抑えられたのは初めてだよ、佐藤くん、君の真っ直ぐは、全国の決勝でも通用するレベルさ、全国大会で真っ直ぐだけの投手、初めて見たよ」、晴久「頑張るよ、ありがとぅ」、飛行機内で、池田「ホームラン打たれて、感動したはちょっと、点取られたんだから」晴久「ごめん」池田「まぁ久保山なら仕方ねぇけどな」池田「でも、今日はホームラン打たれても泣かなかったな」晴久「うん」末彦「今日の久保山のホームランは祐輔の配給読まれてな、祐輔もまだまだだな、オレには祐輔がサイン出してリードしてたよりも、佐藤くんがリードしているようにみえたな、打席でも、佐藤くんが勝ってたし」、2回戦は、2日後、