9回に突入した。八王子は疲れがきていた青山からヒットで出塁するもダブルプレーでチャンスいかせず、斎藤「ダブルプレーかよ」泉「ついてないな」青山「ナイスプレー」斎藤「おぅ」西田「次は4番に回る」針生「また敬遠されるんちゃう、7回も敬遠だったし」久保山「いや、次は仕掛けてくる」針生「え」、池田「次は4番の久保山に打順が来るな」晴久「ずっと歩かせているけど」山下監督「久保山と勝負してこい」晴久「でもホームランされたらサヨナラになってしまう、あの厳しいコースの球をあそこまで飛ばしたんだから」池田「監督、危険すぎないか?」山下監督「いや、ここで負けるようならどっちみち、この先、勝ち抜けない、全力で久保山、いや宜野湾を粉砕してこい」晴久、池田「はい」、斎藤は内野安打、羽田はサードゴロ、池田「ダブルプレーだ」、しかし一塁はセーフ、朝山監督「ゲッツー崩れか」池田「来たな、ホームラン王、勝負だ」池田が普通に構える、久保山「勝負か、きた」池田「抑えろ、佐藤」朝山監督「来たな、勝負」朝山監督「決めろ、久保山」久保山の父親「きたきた、勝負や、サヨナラホームランや」針生の父親「あのピッチャー、弱虫でビビりやぞ、サンドバッグにしたれ」池田「チィ、滅茶苦茶言いやがるな、何にも佐藤のこと知らねぇで」、池田「大丈夫か?」晴久「うん、ヤジ平気」久保山「ん目付きが」、池田「来い」晴久「僕の力、試すなら当たり前だろ、抑えてやる」久保山「打ってやる」、第1球目はど真ん中、久保山「なめんな、ホームランだぁ」フルスイング、打球は後ろへ、113kmと表示、朝山監督「速えーな」久保山「振り遅れた、113km、いや120kmくらい、出てるんじゃあ」第2球目はインコースよりの高め、空振り、109kmと表示、池田「よし、追い込んだ」久保山「今のコースで109か」晴久「追い込んだ」、第3球目はカット、112km、久保山「クソカットが精一杯だ」久保山「9回でこの速さなら、スタミナ日本一だぜ、これ以上、延長戦を闘えば、こっちが不利になる、なんせ、勇平はかなり疲れが来ている、その前に決める」第4球目、打球は前へ、晴久「あ」池田「どうだ」朝山監督「サヨナラか」、久保山「行った」仮説フェンスのギリギリ手前でレフトの斎藤がキャッチしてアウト、115kmと表示、朝山監督「ここに来て最速を記録、どういうことだ」久保山「バカな、捉えたはずだが、球威に押された」池田「のりきった」久保山の父親「あーぁ、おしぃー」吉田は打ち上げ、晴久「センター、泉くん」泉「オーライ」泉がキャッチしてスリーアウト