晴久たちは東京大会決勝の相手、町田リトルを延長戦(9回)の末、8−7で下し全国大会出場を果たした。池田「伊藤ではここが限界だな、9回までに7失点」伊藤「悪かったな、晴久」晴久「いいよ」伊藤「全国大会は頼むよ」晴久「うん」池田「晴久」晴久「何」晴久がおどおどする、晴久「怒られる、9回のあの飛び込みキャッチ」池田「コラァ」晴久「ひぃー」池田「9回のあのファインプレーは怪我するぞ」晴久「ごめんなさい」池田「泣くなよ、でもあのプレーがなかったら負けてたかもしれねー」池田「感謝するぜ、他のヤツだったら取れなかったかもしれないし」晴久「うん、やったぁ」池田「コラァ、調子に乗るな」晴久「あごめん」池田「まぁお前のそういうとこ好きだけどな」翌日、泉「全国大会ってどんなレベル、相手なんだろう?」山下監督「分かりやすくいえば、佐藤くんクラスの打者が山ほどいる」中谷「え」小谷「佐藤クラスが山ほどって?」田尻「げヤバァ」斉藤「佐藤ってまっすぐしか投げられないしそれで全国って?確かに球、めちゃくちゃ速いけど」池田「心配するなって負けないさ」池田「来週から全国大会が始まるんだが、先発頼むよ、佐藤」晴久「僕、公式戦初のマウンド、緊張してきた」池田「自信もてよ」晴久「うん」2日後、全国大会の組み合わせが行われる、当日、いよいよ順番が回ってきて、中谷がクジを引きに行った、、会場がざわめき始める、、中谷「え」記者「全国大会初出場で去年の準優勝チームと当たりましたが、どうですか?」中谷「精一杯、頑張ります」泉「ヤバイよ」、熊坂「宜野湾引いたんだよ」泉「あぁ去年の準優勝チームだな、4連覇中の群馬に6−4で破れたけど、せっかく全国出れたのに初戦負けかよ」山下監督「弱気はダメだ」池田「いや勝てるかも」伊藤「佐藤なら抑えられる」池田「あそうだ」、池田「守備と攻撃が出来ればコイツが完封してくれる」晴久「僕が?」池田「当たり前だろ、」晴久「いや、でも自信ないし、打たれるよ」池田「やってみなきゃ分からんだろ、逃げるな」晴久「やってみるよ」中谷「でも群馬は決勝になりそうだな」泉「まぁそこまで勝ち上がれればだけど」宜野湾側、西田俊幸「勝ったな、向こうの先発は伊藤だからな、サンドバックにしてやるぜ」朝山三郎監督「うぅん、何か引っ掛かるな、東京大会の決勝、八王子と町田の試合、あのサード、相当うまかった、高校野球並みの守備しやがった、うちでも取れなかった打球をな、何かあるな?でも先発は伊藤だ、サードに打たなきゃあ、ハードな当たりなら抜ける」初戦の相手は沖縄の宜野湾リトルに決まった。