4月11日、テスト当日、畠は晴久と3打席勝負をし、1打席でも長打を打てれば、来シーズンの契約を継続するという内容、晴久「畠、オレは本気で行く、手抜いたとこでお前のためにならないからな」畠「そうか…手伝ってくれてありがとな」大木捕手「佐藤、本気で行くのか?」晴久「当然さユニフォーム着たからには、手を抜くことはしない、全力投球だ真剣勝負じゃなきゃあオレはワザワザ、マウンドには行かない」晴久「それに、畠とは元チームメイトであると同時に、ライバルなんだ負けたくない、抑えたい、協力してほしい」大木捕手「あぁ手抜いたとこでアイツのためにならないからな、それに、全国優勝投手とはいえ、引退から7年も過ぎている、打てなかった時点で、先は知れてるしな」晴久「まぁな」、1打席目、畠「晴久、お前と真剣勝負が出来るとは」、1球目、見送り、畠「速い」大木捕手「ななんだ」本田監督「な150km」2球目、畠は空振り、畠「クソ」本田監督「追い込まれたな、畠」、3球目、畠「外れてる」、判定はストライク、畠「な」本田監督「あのコースで143か」晴久「畠、あと2打席だお前の努力の証を見せてみろ?」2打席目はレフトフライ、畠「クソ上げちまった」大木捕手「あと、1打席だやはり」晴久「当てたな、今の球で148km、上手いな畠」畠「集中しろ、オレ」、3打席目、1球目、畠は空振り、147km、本田監督「速い」2球目、カット、畠「晴久、最高だぜ」141km、大木捕手「また140km越えてる、クレイジーな男だぜ」3球目、ギリギリ外れ、大木捕手「よくみたな、145kmだぜ」4球目はカット、5球目、ギリギリ外れる、145km、晴久「ふん…さすがだな、うれしいぜ」大木捕手がタイムを取る、大木捕手「畠は、球が見えてるようだな」晴久「そうか…なら、ど真ん中に行くぜ、ガチンコの真っ向勝負だ」大木捕手「ふん」、畠「ついにど真ん中に来るか…これこそ真の勝負だよな、受けて立ってやらぁ」、カウントをリセットし、初球を空振り、152km、畠「な速い」2球目、空振り、153km、大木捕手「連続で150kmを越えた、これが」3球目、カット、畠「クソ当てるだけで苦しい」152km、大木捕手「な」4球目、カット、大木捕手「タイミングが合ってきてる」晴久「やるな合わせてくるとは」5球目、カット、本田監督「畠、打て、お前なら打てるはずだ」6球目、ギリギリ、ファール、本田監督「おしぃな」153km、大木捕手「佐藤の球威は増しているのに、全球150kmを越えている、畠、変わったな」晴久「畠、もっと、死に物狂いで、来い」、7球目、ギリギリ、ファール、本田監督「畠、あと少しだ、打てる、振り抜くんだ」畠「監督、ふん」畠「オレは打つ」晴久「行くぜ、畠」8球目、畠「振り抜け」、晴久「な」大木捕手「あ」打球はスコアボードを越えた、晴久「あ」晴久「ふんやられたぜ」155km、大木捕手「155kmバカな」本田監督「やったな畠」晴久「畠、安心したよ」畠「ありがとな晴久、答えが見つかった」晴久「活躍、期待してるぜ」