9月に入り、ある日の夕方、日光市内のガソリンスタンド、1人の男が、夜、晴久がスイフトターボでいろは坂を走っていると、桐山「さらに速くなったな」晴久「まぁな、もう1本走ってくる」、晴久が走っていると、畠「スキール音が近いな」、畠「なんだ、ありゃあ、車かよ」、晴久「あ」晴久が車を止めると、晴久「事故ってんのか」、畠「晴久」晴久「畠、6年ぶりだな、何があった?」畠「知らないのか?」晴久「確かお前UR高校に進学して、甲子園出てたな、そっからプロに」畠「まぁ、3年の夏は、日光東に負けて、行けなかったがな」畠「お前、医大生なんだってな、将来は医者かよ、相変わらず、インテリだな」、晴久「でプロ野球選手が何で?オレに」畠「俺、2軍で頑張ってたんだけど、なかなかうまく行かなくてな、このままじゃあ、クビだなオレ」畠「守備はいいんだが、全然打てないんだよな、どうすればいいか、分からない」晴久「今のオレに、プロ投手に負けないピッチングは出来ないな、意味ないぜ」畠「いや、意味あるんだ、高校3年の県大会、日光東に負けた時、オレ、日光東の投手に1安打に抑えられたんだよ、指導したの、お前だもんな」晴久「ふん、そうか分かった、元バッテリーということにめんじて、協力してやる」畠「ありがとな」晴久「そのかわり、時間はあまりない、オレは大学の勉強もあるし、レースでいそがしいからな」晴久「来年の春からは、関東エリアの遠征が始まるんだからな、いよいよ、仕上げの入口に差し掛かるな」、畠「ふん、やってくれるぜ」晴久「来年の遠征前の前哨戦にもってこいだな、全力でやらせてもらう」、土曜日、午前、畠「晴久」晴久「さぁ…始めようか」畠「何だよ、このメニューきついぜ」晴久「当然だろそうしなきゃあこの壁は越えられないぜ、プロのレーサーとバトルしてきたオレだからコソプロの強さは分かる、死に物狂いで行かなきゃあ、勝ち目はない、さぁ見せてもらおうか、プロの技術をな」畠「そこまで、言われたら」、とある球場、晴久「勝負か」