晴久は銃で撃たれ意識を失った。気がつくと、篠原と草原に居た。晴久「ここは?」篠原「晴久」晴久「オレ、撃たれて?まさか…死んだのか」篠原「‥‥」篠原「分からない」晴久「とりありず、先に進もう」篠原「あぁ」晴久「オレの人生何だったんだろう?オレ、21歳、意外に早かったな‥‥親父、みんなごめんな‥‥篠原、巻き込んでしまってごめん」篠原「いいよお前と出会えて良かった」晴久「行こう」しばらく歩くと、トンネルに吸い込まれた。晴久「なんだ」篠原「あの世への入り口なのか?」視界が開けると、左右に崖があって、先に扉があった。晴久が扉を開けると、晴久「慎二?」慎二「お前」晴久「ごめん、オレ」篠原「さようなら、晴久」晴久「どういうこと」晴久「オレは死んだ」慎二「お前は生きろ」晴久「え‥‥まさか」篠原「さようなら、忘れないよ彼女見守ってやれじゃあな」晴久「待ってよーおぃ」篠原が扉の向こうに歩きながら晴久に手を振った、晴久が追いかけようとすると覆面をした謎の2人組に捕まれ晴久「やめろ」慎二「生きろ篠原はオレに任せろ」晴久は2人組に崖から突き落とされた。晴久「うぁー」気がつくと、病院のベットで目を覚ました。医師「意識が戻りました」晴久「ぃたっ」晴久「腹が痛い」晴久「マジかよオレ」医師「動かないで弾の摘出したばかりだから」晴久「アソコに管入ってるし、あし篠原は?」医師「‥‥ぁ」晴久「まさか…」龍之介「篠原さんは既に手遅れだった」晴久「そんなオレアイツに」崇文「すまなかった、晴久くん…」晴久「オレのせいなんだあの時、断っていれば、こんなことにはならなかった」崇文「いや晴久くんには何の責任もない」晴久「‥‥」晴久「オレをかばって‥‥何で」龍之介「晴久、篠原の分まで人生生きろ」晴久「親父」春香「心配したよ、晴久」晴久「春香、ごめん」1時間後、晴久は篠原の遺体が安置されている霊安室へ、晴久「‥‥起きてよ、光太」崇文「光太は分かっていたんだと思う?だからこそ、命を掛けてでも!かばったんだ」晴久「そんな」崇文「光太は友達付き合いでも積極的でなかった、光太が本気で友達と呼べるのは佐藤以外にはいなかったたった、5年間の付き合いでアイツがそこまで突き通したのはすごく大きいと思うんだ」池上「光太、いっちまったな」晴久「すいません。先輩」池上「お前は悪くない」春香「晴久、傷」晴久「かなり痛いよ、麻酔切れたからね」病室に戻る、晴久は痛みで泣きそうになっていた、晴久「痛み止め〜欲しい」看護師「痛み止めは薬物だから、制限があるのよ、余り使えない、男なら我慢出来るよね、大学生でしょ?」晴久「3年です」看護師「20歳越えてるやん」晴久「マジ、痛いゲェい〜、泣きそうだオレ、春香の前でなんか泣けない、恥ずかしい」春香「晴久、涙出てるよ泣いてる?」晴久「な泣いてないって目にゴミが入っただけだよ」春香「泣いてもいいと思うよホントに我慢出来ないときは、泣いたって恥ずかしくないよ、思いっきり泣きなよ慰めるから」晴久「春香‥‥」晴久は泣いていた、晴久「オレ、泣くのリトル以来なんだよな」春香「大丈夫よ」晴久「ありがとな」春香「私、手術したことないから分からないけど、胸やお腹をメスで切るって、想像しただけでも、痛そう、私、怖いな、麻酔なんて気休めしかないよ、しかもアソコに管入れるなんて、絶対イヤ」晴久「痛い」春香「大丈夫よ」春香が晴久の背中をさする、晴久「あ…ぁ〜ぁあ」春香「私、晴久の泣いてるとこ、初めて見たなんか、可愛いな」晴久「痛い」、晴久「オレの体、手術の痕だらけだな」春香「そうね、でも魅力あるな、それだけ、修羅場を乗りきった、すごい人だもん」晴久「春香、ありがとな」