高校一年目の春。
私は大好きな幼馴染みの的場爽を、
もう一人の幼馴染みの
本田美花と追って同じ高校に入学した。

「すーちゃん、そーくん、制服どうかな?」

私の名前が、上原すずらんだから
美花はすーちゃん、爽にはすずって呼ばれてる。

「美花っすっごい似合ってる!」

モジモジしながら佇む美花を見て、
本当に可愛いとおもった。

「ありがとう、すーちゃんも可愛いねっ。
そーくんもイイカンジだよっ」

「マジで?!美花が言うなら間違いないな。
…つーか、すず!!初日からそんなに着崩して…
先輩とかから目ぇつけられんぞ」

「そーかな…?」

確かに私は膝より少し上のスカート、
ワイシャツもきちんととまってる美花とは違って、
どちらかと言えば、今時の女子高生みたいな着方かも。