「おはよー」

由紀は長い髪をボサボサのままリビングに降りてきた。

「お姉ちゃん、もうお昼だよ~♪」
「朝まで打ち上げやってたんだって?はい、美紀はナポリタンね。由紀は?」

「やったぁいただきま~す」
「ほとんど寝ちゃってて覚えてないけどね……私パンちょうだい」

パンをかじる由紀を母親と美紀はニコニコしながら見つめていた。

「先輩の背中でぐっすりだったもんね~♪」
「私も羽田くんに会っちゃった♪私はOKよ」

「何言ってんのよ……」
--一樹はちゃんと帰れたかな…後で電話しとこうかな…
ってまた一樹の事考えてる。

「頭痛い……今日は部屋で寝てるわ」