地獄のハーレム

朝日の昇る海岸線を由紀を背負って歩く一樹。

「なぁ…尾崎?」
「由紀で良いわよ。私も一樹って呼ぶから。」

--その一言は仲良くなれた気がして嬉しかった。
「じゃあ……由紀?初めて呼ぶから緊張するな~」
「サッカーの決勝戦……私の事名前で読んでたわよ」

「えっ!?マジで?全然気付かなかった」
「嬉しかった……」

「番号、ありがとな。早速登録したよ。昨日由紀は寝ちゃったけど、電話とメールしたんだ。後で登録しといてよ」
「うん♪」

「それにしても遠いな……毎日この距離歩いてくるのか?」
「遠回りよ。もう少しこうしてたいし」

--なんて可愛い過ぎるんだ……
「俺も遠回りは賛成だ♪」

「一樹、夏休みは何するの?」
「どうせアケミからゲーセンに連れて行かれるんだろうし……」

「勉強……また教えてあげてもいいよ」
由紀は言い終わると恥ずかしげに顔を埋めた。
「あぁ。お願いしようかな♪」