夕方、商店街の一角に集まるA組メンバー達。
各々が私服に着替えていた。

「あっ!羽田くんだ!お~い♪」
「ごめん、遅くなった。前の高校の友達から電話掛かってきちゃってね」

「もしかして羽田くんの元カノ~?」
「えっ!?」
「えっ……」

驚いた顔を見せたのはメイと由紀だった。
「あれぇ?何で由紀まで驚くんだよ~怪しいなぁ」

「違うわよ。こいつに彼女居たんだってビックリしただけよ。それより全員集まったんだから行きましょう」

とある居酒屋に入っていった由紀。それを追いかけるようにゾロゾロと入っていく。

「いらっしゃぁい♪優勝おめでと~。きゃ~生羽田くんよぉ」
中から出迎えたのは、オカマの大将と従業員だった。

--すげぇな……俺達の優勝を知ってるってことは、今日の来賓席に居たってことか……
「はは……どうも」

完全貸し切りの状態で始まる打ち上げ。
「由紀、今日はアレでいいよな?」
「そうね。山ちゃ~ん!生30~」
「はぁぁあい」

「生?ってまさか……飲むのかよ!」
「何よ!私達と飲むの嫌なの?」
「そうじゃないけど……」

「じゃあ一緒に飲もうぜ~一樹」
「あぁ。分かったよ」