「で、名前とか聴いたの?」
「あれ?聞いたんだけど忘れちまった……あはは」

「アケミ……そこ重要なんじゃないの?」


「まぁいいさ。何かまた会える気がするし♪今度会ったらメイ達にも見せるよ」
「うん♪」


………………
…………

その頃一樹は、前に居た高校のサッカー部の仲間からのメッセージを集めたDVDを見ていた。

「ックシ!!風邪引いたかな……」


『一樹!観てるって事はそっちに着いた頃だろうな。元気か?』

「修也……風邪引いた…かも」

『お前、親の転勤が恐くて彼女作らなかっただろ?コッチじゃ結構、お前モテてたんだぜ。みんなお前の転校を知った後、大泣きする奴多くてな……今度は親と離れたんだし、転校の心配が無いんだ。彼女作ったらどうだ?』

「彼女か……それも良いかな」

『俺は、自称一樹の親友だ。夏休み、そっちに遊び行って良いか?』

「自称じゃねぇよ。俺もお前が一番の親友だと思ってる……ありがとな。明日から頑張れそうだ」