地獄のハーレム

「今年の球技大会は圧倒的でしたね。3種目制覇の2年A組の代表者は前へ」

「一樹行けよ♪」
「あ…あぁ」

「優勝おめでとう」
「婆ちゃん……ありがとう」

理事長よりトロフィーと目録を受けとると、後ろで見ていた全校生徒から賞賛の拍手が巻き起こる。

「よっしゃあああ!」

球技大会は閉幕し全員が解散後、一樹達のクラスは優勝の余韻に浸っていた。

「いやぁ疲れたぁ」

大の字になって倒れ込んだ一樹……それを見てクラスメイト達も寝転がる。
「風が気持ちいいね~」
「夏休みは何する?」

「やっぱりみんなといっぱい遊びに行きたいなぁ。もちろんカズくんもね」
「あぁ。」

「アケミもさっさと補習終わらせないとね」
「優勝の気分で忘れてたのに……」

「さてと……私達も帰ろう。今日は打ち上げやるわよ!!」
『おぉ~!!!』