地獄のハーレム

その後も各クラスとの熱戦は続き、昼休みの頃にはヘトヘトになって倒れ込んでいる一樹。
一樹の存在は麗華の中でも変わっていき、サッカーの試合が終わる度にファンが増えていった。

「う~ん…ちょっとヤバいかもね」
「そうね。アケミ、そっちの肩かして。羽田を移動させるわよ」
「了解だ♪」

「わりぃ…ちょっと動けそうにないな♪」
「まったく……まだ決勝残ってるんだから…しっかりしなさいよ!」
「うちの王子様はかなり人気出てきちゃったな」

「はいはい……今はその王子様を休ませることだけ考えなさい」

自分たちの教室に逃げてきた一樹は倒れ込むと同時に眠ってしまった。

「はやっ!!」
「はぁ……疲れたわね…みんなも少し休もう」

「羽田くんお腹すいてないかな……私何か買ってくるよ」
「お願いね」

「あと3戦……ここまで来たんだね。由紀、覚えてる?カズくんが編入してきた初日……」

「うん。メイは羽田に期待してたね」
「今は私だけじゃないよね?」

「そうね。今は私たち全員が羽田に期待してるわ」
「勝とうぜ♪流れは俺達に来てる」