地獄のハーレム

「うぉりゃあああ!!!」
試合開始直後、ボールを奪ったアケミは一人相手コートへと攻めていく。

「おぉやっぱりアケミは速いなぁ」
「羽田くん!どうする?」

「ん?じゃあ全員アケミのバックアップに行ってくれ。俺がゴール下にいる」
「分かった♪」

自陣に一人残った一樹は試合の行く末を見ていた。
「一樹達のクラスはまとまってるわね~。編入した時は皆に馴染めるか不安でいっぱいだったけど……あんなに楽しそうにしちゃって」
「理事長……私はこの数ヶ月間あの子達の担任をしてきました。彼は今このクラスになくてはならない存在です。楽しみですね、いつの日か来る共学化が」

「えぇ。共学化の理想のクラスにしてくださいね」
「近いうちに必ず」

「勝ったぞ~」
「アケミが暴れて終わったな」