「お願いしますっ!勉強を教えてください」
由紀の前で頭を下げるアケミ。
中間テスト前で焦っていた。

「うぃーす。おはよ~。おっ!?尾崎~!!」
登校した来た一樹は由紀に近寄り頭を下げた。

「僕に勉強を教えてくださいっ!!」

「あんたもかっ!!まったく……二人とも授業中寝すぎだよ……自業自得ね。二人仲良く夏休み補習受けなさい」

「お代官様~そいつはいけねぇ……」
「悪代官様~そこをなんとか……」

「今悪代官って言ったのどっち?」

「俺じゃねぇよ♪アケミだ」
「悪代官じゃなかったっけ?」

「はぁ…バカね。メイ~!今日の放課後空いてる?」
「うん♪どうしたの?」

「このバカ二人に勉強教えなきゃいけないの……手伝ってくれる?」
「良いよ♪じゃあ放課後家においでよ。クッキー焼いたんだ♪」

『はぁ~ありがたや~ありがたや~』

「二人揃ってバカ過ぎるわ……」