「何の音?ドアが……壊されてる」

「やべっ!宿直の教師だ……」
「誰か居るの?」
教室の灯りが点けられ一樹達の姿が見えた。

「あなた達……」
「えっ?あ……」

『先生!?』
ーーまさか、宿直が、ウチの担任だとは……まあラッキーだな

「先生、下着泥棒捕まえたぜ。今日も来てたから被害が広がる前にね♪許して?」
「はぁ…まったく……生徒だけじゃ危ないでしょ!!まぁいいわ。明日の朝、3人で理事長室に行きなさい」

『は~い』

「通報があったのはコチラですか?」
「警察の方?あぁあなた達が呼んだのね?」

「先生、詳しくは俺らから」
「分かったわ。」

その後、一樹達が最初の事件から今までを隠さず話し、1時間かかって晴れて犯人逮捕、一樹の正当防衛が認められた。

「じゃあ君たち、遅いから気をつけて帰るんだよ?」
「了解っす。じゃあ先生また明日」

「気をつけてね」
ーー羽田くん。初めに理事長が言った通り、この学園になくてはならない存在になりつつあるわね。