夕飯を終え、一樹達は学校の校門前に来ていた。

「いいか。危ないと思ったらすぐ逃げろよ。相手の情報が一切ない。どこに現れるのかも人数さえもな」

「羽田……どこから探すの?」
「最初の被害がうちのクラスだ。まずはそこに行こう」

校舎の裏手に周り、一つ一つ窓を確かめる一樹。
そこに鍵が壊された窓が一つ。

「どうやら居るみたいだぜ。多分ここが侵入口だ……入るぞ」

一樹を先頭に少し高い窓によじ登る。

「大丈夫か?」
後から続くアケミ、由紀の手を取り、3人は中へ潜入した。

「なぁんか夜の学校ってコエ~よな。お化けとか出そうで」
「止めてよアケミ~。ただでさえ怖いのに……」