由紀達がキッチンに立って料理をつくってる間、一樹はリビングのソファーに座り考えていた。

ーー去年の犯人絡みの奴か…はたまた犯人自らか……それともまったく関係ない奴か…
今日も来るのか?一応ばあちゃんは様子を見ると言って警察には届けてない。

「なぁにシケた面してんだよ一樹!」
「アケミ……」
「ほら、出来たよ。さっさと食べて乗り込むんでしょ?」

「あぁ…そうだな」
ーー考えたって仕方ないか……今日がダメでも明日また乗り込む