一樹の歓迎会から1週間後……

「おはよ~……ねみぃ…」
「もぅ~!!マジありえないって!!!!」

「あぁ?何キレて--」
「羽田!!!!」

「尾崎……何だよ……」
「あんた昨日学校終わってから何してたのっ!!」

「何だよいきなり……昨日は病院行って帰ってからはずっとサッカー観てた。ってか何なんだよ!」

「アケミ!!羽田の机調べて。私はカバンみるから!ほら、さっさと出しなさい」

強引に一樹のカバンを奪った由紀は、中を開け隅々までチェックした。

「メイちゃん……これって?」
「昨日ね、ウチのクラスから水着とか体操服が盗まれたの……」

「えっ!?ホントに!?」
「白々しい……他のクラスが狙われてないんだからあんたしか居ないでしょ!!」

「待て待て!俺を疑ってるのかよ。」

「お~い由紀~。机には何も入ってないみたいだ。だから一樹じゃねぇって言っただろ?」

ーーアケミ…俺を信じてくれたのか。ってかそろそろ出てきたな……去年の犯人か、ただの単独犯か……いずれにしてもまた、この学園は狙われたわけだ。

「家……」
「は?」
「家に持って帰ったら、ここには無いでしょ。放課後、アケミと私で探す」

「ちょっと待てよ!ウチに来るのかよ!!」
「嫌なの?それとも証拠があるから入れれない?」

「分かったよ!好きなだけ探せばいいだろ!!」

一樹は自分の席に着き、外を眺めた。