地獄のハーレム

「さぁて騒ぐぞぉ!!!ここは俺ん家だ!!一樹も遠慮なく騒げ~」
「アケミん家だったのか……」

その後、夜遅くまで続いた歓迎会…
一樹も今まで話した事なかったクラスメイトとたくさん会話し、気付けば眠りに就いていた。

「カズくん寝ちゃった……」
「そうね。プレゼント…大事そうに抱えてる」

「可愛いよね♪小さい頃からサッカーが大好きで、離れ離れになっちゃったけど、絶対サッカーやってるって思ってた」
「だけど今は女子校……何かかわいそう…私、コイツの事何も知らないで下心だけで入ってきたなんて……」

「私ね、カズくんが大好き。本当は今すぐ想いを伝えたいんだけど……」
「勇気がない?良いよ!私も応援する。下心が無いのは分かったけど絶対好きにならないと思うから」

「本当に!?由紀がそう言ってくれるなら頑張ろうかな」
「うん♪みんな今日はここに泊まるんだって。メイはどうする?」
「私も泊まろうかな。カズくんと一緒に」

ーーはいはい……
「トイレ行ってくるから先に寝てて良いよ」

由紀が部屋を出ると、疲れがたまっていたのか、すぐに眠りに就いたメイ。
数分後、戻ってきた時には全員眠っていた。

バタン……
「う~ん……」
「起こしちゃった?」

「尾崎か……いつの間にか寝ちゃってた…」
「ごめん……」

「良いって……みんな寝ちゃったけど尾崎は?」
「ちょっと寝れなくてね。どう?バカなアケミがお酒まで買ってきたけど一緒に飲む?」

「ちょっとだけな」
「じゃあベランダ行こう。みんな起こしちゃう」
「ああ。」

一樹と由紀は、酒を持ってベランダへ移動した。