次の日……

「はじめましての方が多いな……先週、麗華学園に転校してきた羽田一樹です。」

体育館に集められた全校生徒がざわめく……

「カズくん…頑張って……」
「一樹頑張れ〜!!」

「うるせーぞアケミ。見ての通り2―Aのクラスメイトだ……去年の事は聴いた。あまりに残酷な事件……」


体育館が一瞬で静まり返り、一樹の次の言葉を待った。

「俺は犯人みたいにコッチで徒党組んで乗り込むダチがいねぇ。親も友達も置いて一人で来たからな……だから、ここらで必要なのはカスみてぇな犯人グループより麗華を護る存在だよな。俺はそんな存在になりたい……もしまた犯人が乗り込んで来たら、全身全霊を賭けて戦う」

「信じていいのかよ!!」

どこからか聞こえた言葉に……

「あぁ。俺は絶対に裏切らない。俺はこの麗華の為ならいくらでも命を賭ける」

「なんでそこまで……他人でしょ?」
「ここが、爺ちゃんが造った学校で婆ちゃんが理事長だからだ。解ってくれたか?」