放課後……

ピンポーン……
「は〜い。あらメイちゃんじゃない!?随分綺麗になったわね〜」

「えっ!?カズくんのお母さん!?今海外って……」

「よっ♪メイちゃん上がってよ。俺もびっくりしてたんだけど、事故った事婆ちゃんから聴いたらしくてさ帰ってきたんだって」

「本当にびっくりしたんだから〜!!いざ帰ってきたら家でサッカー観てたのよ?信じられる?」

「カズくんらしいね♪おばさんはいつまでコッチに?」
「一樹も大丈夫みたいだし、明日の便で帰ろうかなって。それよりメイちゃん、コイツ女子高に入ってるって本当?」

「はい♪みんなと仲良くしてますよ〜」

「ダッサいわね〜♪国立が夢だったくせにサッカー部すら無いところに転校するなんて」

――それ言うなよ……せっかく忘れようと思ってたのに……
「もういい……メイちゃん部屋行こう」
「うん。」

階段を登って行く一樹の背中を見てつぶやいた…
「……頑張りなさい」