「まだ俺が来てから1週間だ。完璧に信じろって方が無理な話だよな。ゆっくりでいい……俺を頼ってくれ。俺も、みんなに助けてもらいたい事もいっぱいあるし♪」

「当たり前だろ。一樹はもうA組の仲間なんだから」

「ありがとう。俺は明日、麗華全員の前に顔を出す。俺が居ることで不安な生徒もいっぱい居るはずだからな」


一樹の目は自信に満ち溢れ、徐々に周りを取り込んでいった。

「今日は帰るよ。病院行かなきゃいけないし」

「カズくん!学校終わったらカズくん家行っていい?」

――そういえばメイちゃんとゆっくり話す時間無かったな…
「あぁ♪出掛ける予定もないし、家に居るよ」

一樹が去った後の教室では…

「羽田くんに任せて良いのかな?」
「うーん……裏があるようには見えなかったけど……」

「羽田に裏はないよ。あいつ、本気で考えて、本気でこの学園を変えるつもりだと思う」
「由紀……変わったね。羽田くんが来てから、由紀が明るくなった♪」

「そっ……そんな事ないわよ!!」