――修也……ずっと前にそんな話もしたっけな。あの時は、こうなるなんて思ってなかったけどな……


コンコン……
「ん?は〜い」

「やぁ。調子はどうだい?」
「院長先生……って事はアケミの……」

「父親だよ。君の事はアケミからよく聞いてるよ」
「どうも……」

「凄いじゃないか。もうあんなに友達が増えたのかい?最速記録じゃないか」

「いやぁ……俺も正直驚いてますよ。昨日までは話もしたことない子ばっかりだったし……」

「あの子達はみんな心の傷を負ってるからね……君を警戒してたんだろう」

「心の傷?」
「深いよ〜。それを治すのは僕達医者じゃない……もしかしたら君かもしれないね」

「俺!?っすか……」

「あぁ。傷を治すのも深めるのも君次第だ……」