「残念ながら途絶えた。今更戻ってサッカーも出来ねえし、お前が言ってたように彼女作ろうかな」

「一樹……辛いだろ…」

「仕方ねぇよ。久しぶりに会った婆ちゃんにあそこまで嬉しそうな顔されちゃあ……」


「そうか……」


「お前は頑張って、俺の分の夢まで叶えてくれ。決勝には彼女連れて行くからよ♪」
「あぁ!最高の試合を見せてやるよ」

「よっしゃ♪楽しみが増えたな。じゃあまたな」
「おう!」


電話を切り、完璧に目が覚めてしまった一樹は、風呂に入ることにした。


――いつまでもうじうじしてるのは俺じゃねぇよな。
明日からはもうちょっと俺らしく出来ると良いな。